「万歳」と「お手上げ」の違いとは?分かりやすく解釈

「万歳」と「お手上げ」の違いとは?違い

この記事では、「万歳」【ばんざい】と「お手上げ」【おてあげ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「万歳」とは?意味

国民に喜ばしい出来事が起きたとき、全員で両手を上方にあげながら叫ぶ言葉が「万歳」【ばんざい】です。

戦争が激しかった明治時代では、天皇陛下に仕える身として戦場に行き、勝利した兵士が国を代表して「万歳」と叫んで喜びを分かち合いました。

この言葉が多くの人に広まったのが大日本帝国憲法が発案された1889年の2月でした。

主に、祝うときや喜びを分かりやすく表すとき使われています。


「お手上げ」とは?意味

相手に追い詰められて、これ以上逃げられない状況であるとき手を上げて降参する意味を込めて「お手上げ」【おてあげ】します。

室町時代では、降参する場面で使われていて、そこから明治時代には武器を持っていない、無抵抗な状態であることを敵に知らせる意味で使われるようになったのです。

また、「万歳」といった掛け声は、平安時代で行われていた儀礼書式のとき旗を振り、万歳して天皇即位を祝う行為からきています。


「万歳」と「お手上げ」の違い

「万歳」「お手上げ」の違いを、分かりやすく解説します。

大日本帝国憲法が発案された式典で、初めて両手を上げながら「万歳」と言ったのがきっかけとなり、現代では会社の利益が良かったとき社員がいっせいに嬉しい気持ちを込めて言葉を発したり、国民が総出で活躍して成果をあげたとき行われる行為です。

もう一方の「お手上げ」は反抗せず、相手に従う気持ちを伝えるため降参の意味を伝える行為を指します。

「万歳」の例文

・『万の歳と書く万歳は、長生きして栄えるという意味がある』
・『頑張って築き上げた会社が上場した事に社員一同万歳した』

「お手上げ」の例文

・『人前でも愛情表現する彼氏に恥ずかしい私はもうお手上げ』
・『もう食べられない兄は、お手上げして負けを認めた』

まとめ

どちらも手を上げる行為を見せるものですが、意味に違いがあったり、実行する状況が異なりますので、自分なりにいつどのようなとき使えばいいかを考えてみるといいでしょう。

違い
違い比較辞典