「おめでとう」と「恭賀」は同じような意味を持つ言葉ですが、詳細な意味合いや使うシチュエーションが異なります。
この記事では、「おめでとう」と「恭賀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おめでとう」とは?
「おめでとう」は、「おめでたい事が起こった時」や「お祝い事の際」、「新年を迎えた時」などに使う挨拶の言葉です。
「おめでとう」の由来のひとつとして、「芽が出た様子を表現した言葉」という説があります。
この場合の「芽が出る」は「成長する」や「新たな年を重ねる」などの意味合いがあり、「おめでとう」は人生の節目を祝う言葉として定着しています。
「恭賀」とは?
「恭賀」は「きょうが」と読む言葉で、「謹んで祝う」「うやうやしく祝う」という意味を持ちます。
漢字の「恭」には「かしこまる」「慎む」といった意味があり、「賀」には「よろこぶ」「祝い」「よころびの言葉を伝えて祝う」などの意味が含まれています。
「おめでとう」と「恭賀」の違い
「おめでとう」も「恭賀」も「祝う」という意味を持つ点は共通していますが、細かな意味合いや使用する場面に違いがあります。
「おめでとう」はお祝いの言葉として最も一般的なフレーズですが、どちらかというとカジュアルな印象があり、家族や友人など親しい人に向けて使うことが多い言葉です。
また、「おめでとう」は新年を迎えた際や他人が誕生日を迎えた時、結婚や就職、進学が決まった時など幅広いお祝いのシチュエーションで使用します。
一方、「恭賀」は「うやうやしく祝う」という意味の通り、礼儀正しいかしこまった表現になります。
さらに、「恭賀」は「新年を迎える時の挨拶」に使われることが多く、誕生日や人生の節目を祝う場面で用いられる機会は少ないようです。
「おめでとう」の例文
「おめでとう」は様々な慶事を祝う言葉として親しまれています。
「おめでとうございます」と言うとより丁寧な印象になります。
・『明けましておめでとう』
・『〇〇ちゃん、お誕生日おめでとう』
・『志望校への合格おめでとう』
「恭賀」の例文
「恭賀」は、主に新年を祝う際に使われることが多い言葉です。
特に「恭賀新年」という言葉は「謹んで新年をお祝いする」意味合いがあり、丁寧な新年の挨拶として用いられています。
・『恭賀新年、皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます』
・『恭賀新春、本年も変わらずご厚誼を賜りますようお願い申し上げます』
まとめ
「おめでとう」は「幅広い慶事を祝う挨拶」を示し、「恭賀」は「謹んで祝う丁寧な挨拶」を示します。
「恭賀」は新年を迎える時に使うことが多い点も覚えておきましょう。
両者の使い方を理解して、相手や場面に沿うように使い分けてください。