「大雑把」と「大まか」は似た意味で使われる言葉ですが、具体的にどんな違いで区別しているのでしょうか。
この記事では、「大雑把」と「大まか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大雑把」とは?
「大雑把」とは、「細かいところまで気を配らないさま」を表す言葉です。
本来ならば気を使うべきところに配慮しない粗雑な様子を表します。
物事の取り扱いや認識に丁寧な細やかさが欠けている様子を表す言葉で、基本的にはネガティブな良くないニュアンスで用いられる表現です。
「大まか」とは?
「大まか」とは、「細部の扱いにこだわらずおおよそで物事をとらえるさま」を意味する言葉です。
物事に対する認識において細々した部分までこだわることなく全体として大づかみでとらえる様子を表します。
細部を見れば完全であるとは言いがたいものの全体として見ると大体とらえられている程度を指す言葉です。
具体的な内容を認識していないが全体像は把握している場合や細かい事情は説明できないがおおよその成り行きは知っている時など、物事の細かい要素は明確ではないが全体のアウトラインを認識しているくらいの程度を表します。
「大雑把」と「大まか」の違い
「大雑把」と「大まか」の違いを、分かりやすく解説します。
「大雑把」と「大まか」の違いは「評価」です。
どちらも物事の細かい部分にこだわらず全体をざっくりと扱う様子を表します。
「大雑把」は細かいところに行き届いていないことを否定的に評価するネガティブなニュアンスなのに対し「大まか」は細かいところを省いて全体を認識している事実のみを表し否定的な評価は含んでいない、という違いで区別されます。
おおよそであることを悪くとらえる場合の言い方が「大雑把」で、悪くとらえない場合の言い方が「大まか」です。
「大雑把」の例文
・『掃除している時間がないので大雑把に片付ける』
・『大雑把にまとめたせいで整理に苦労している』
「大まか」の例文
・『大まかな内容を頭に入れておく』
・『スケジュールは大まかにしか聞いていない』
まとめ
「大雑把」と「大まか」は評価の違いで区別されます。
否定的なニュアンスを含むかどうかに注意して使い分けてください。