「塗る」と「色付け」は似た意味で用いられることもありますが、それぞれが持つ意味合いが異なるため必要に応じて使い分けることが必要です。
この記事では、「塗る」と「色付け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「塗る」とは?
「塗る」は「物に塗料や液体状のものなどを擦るようにして付着させること」、「漆喰や壁土を擦りつけて壁や塀などを作ること」といった意味がある言葉です。
また、「厚化粧する」、「責任や罪を他人に負わせる」という意味で使用されることもあります。
「色付け」とは?
「色付け」は「ものに色を付けること」「着色すること」を示す言葉です。
そのほか、「新たな意味や面白い要素などを加えること」や「価格をより安くすること」「何らかのおまけをつけること」といった意味も含まれています。
「塗る」と「色付け」の違い
「塗る」と「色付け」の違いを分かりやすく解説します。
「塗る」は「物に塗料や液状のものなどを擦るようにして付けること」という意味があるほか「漆喰や壁土を擦りつけて壁や塀などを作る」、「おしろいなどで厚化粧する」、「自分以外の人に責任や罪を負わせる」といった意味があります。
一方、「色付け」は「ものに色を付けること」という意味に加え、「新たな意味や面白い要素などを追加する」や「価格をより安くする」「何らかのおまけをつける」などの意味でも用いられます。
なお、「塗る」には「色を塗る」ことも含まれ、「色付け」と似た意味合いで使用することもあります。
ただし、「塗る」が「薬を塗る」「バターを塗る」のように色以外のものに対しても用いるのに対し、「色付け」は「あくまでも色だけを付ける」という意味合いがあります。
「塗る」の例文
何かを擦ってつける意味合いで「塗る」を使用する場合は、「〜を塗る」と表すのが一般的です。
また、「厚化粧する」や「自分以外の人に責任や罪を負わせる」状況で使用することもあります。
・『焼きたてのパンにバターとジャムを塗る』
・『リビングの壁を白く塗ることにした』
・『ファンデーションを必要以上に塗る』
「色付け」の例文
「色付け」はものに色を付ける場面のほか、新たな意味や面白い要素を追加するような状況でも使用します。
値引きしたり、何らかのおまけをつけたりする場面でも用いられます。
・『絵の色付け作業の次は乾燥させる作業に移ります』
・『提案内容に色付けする』
・『駄菓子屋のおばちゃんが色付けしてくれた』
まとめ
「塗る」は「塗料や液状のものを塗ること」を示し、「色付け」は「色をつけること」を示します。
上記以外でもそれぞれ異なった意味があることを覚えておきましょう。
両者の意味や使い方を知って、状況に合わせて使い分けてください。