「停年」と「定年」は双方とも「テイネン」と読む言葉ですが、それぞれに意味の違いなどはあるのでしょうか。
この記事では、「停年」と「定年」の違いを分かりやすく説明していきます。
「停年」とは?
「停年」は「法律や規則によって、一定の年齢に達したことを理由に退職もしくは退官する年齢」を示します。
また、「退職または退官すること」を表す場合もあります。
「停年」という言葉は、かつて旧日本軍の武官において「特定の階級を最低限服務しなければならない年数」という意味で使用されていたようです。
「定年」とは?
「定年」は「法律や規則によって、一定の年齢に達したことを理由に退職もしくは退官する年齢」を意味するほか、「退職または退官すること」という意味も持っています。
なお「停年」は、旧日本軍において「召集年齢の区切り」を示す言葉として使用されていた経緯があります。
「停年」と「定年」の違い
「停年」と「定年」の違いを分かりやすく解説します。
「停年」も「定年」も現在は「法令や規則などによって、一定の年齢に達したことを理由に退職もしくは退官する年齢」や「退職または退官すること」意味する言葉として知られていますが、それぞれの由来が異なります。
「停年」は、かつて旧日本軍の武官において「特定の階級を最低限努めなければならない年数」という意味で使用されていたのに対し、「定年」は旧日本軍において「召集年齢の区切り」の意味で使用されていました。
また、旧日本軍では「現役定限年齢」という言葉が使われており(「現役停限年齢」と記す場合もあります)、これは「現役として服役可能な最高年齢」を意味します。
なお、「停年」が「規則などによって所定年齢で職を辞すること」の意味で使われていた時期もあったようですが、戦後に法令用語が「定年」表記に統一されたことを受けて、一般的にも「定年」が普及していったとされています。
まとめ
「停年」も「定年」も、現在は「一定の年齢に達したことを理由に退職する年齢」を示しますが、もともとは個別の意味を持っていた歴史があります。
現在は「定年」表記が一般的ということも覚えておきましょう。
ぜひ言葉の知識を蓄える参考にしてください。