この記事では、「深冷の候」と「厳寒の候」の違いを分かりやすく説明していきます。
「深冷の候(しんれいのこう)」とは?
「深冷の候」とは「風が冷たくなり、寒さが深まってきた時期」を意味する言葉です。
「深冷の候」の使い方
「深冷の候」は手紙などで最初に書く季節の挨拶、いわゆる時候の挨拶のフレーズとして使われています。
「厳寒の候(げんかんのこう)」とは?
「厳寒の候」とは「寒さが厳しくなってきた時期」を意味する言葉です。
「厳寒の候」の使い方
「厳寒の候」は手紙などで最初に書く季節の挨拶、いわゆる時候の挨拶のフレーズとして使われています。
「深冷の候」と「厳寒の候」の違い
「深冷の候」とは「風が冷たくなり、寒さが深まってきた時期」を意味し、だいたい葉が紅葉し、落葉するまでの期間。
11月7日頃の立冬を過ぎてから、11月下旬の期間に用いられている時候の挨拶です。
一方、「厳寒の候」は文字通り「寒さが厳しくなってきた時期」を意味し、だいたい1月から2月の真冬の時期に用いられている時候の挨拶になります。
「候」には「物事の状態」や「それを知る手掛かり」、「きざし」という意味の他、「時節」や「時季」という意味も含まれています。
「深冷の候」の例文
・『拝啓 深冷の候、父が逝去いたしましたので年末年始のご挨拶は失礼させていただきます』
・『拝啓 深冷の候、大変ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしのことでしょうか』
「厳寒の候」の例文
・『拝啓 厳寒の候、一段と冬の底冷えが増していますが如何お過ごしのことでしょうか』
・『拝啓 厳寒の候、貴社におかれましてはより一層のご発展のことと拝察いたしております』
まとめ
「深冷の候」と「厳寒の候」はいずれも手紙などの最初に記す時候の挨拶の文言です。
「深冷の候」はだいたい11月7日頃から11月下旬の期間の挨拶として、「厳寒の候」はだいたい1月から2月の真冬の時期に用いられている時候の挨拶ということでした。