「四分五裂」と「四散五裂」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「四分五裂」と「四散五裂」の違いとは?違い

この記事では、「四分五裂」「四散五裂」の違いを分かりやすく説明していきます。

「四分五裂」とは?

四分五裂とは、ばらばらになってしまうことをいいます。

四分五裂と書いて「しぶんごれつ」と読みますが、「しぶごれつ」と読む場合もあります。

まとまりがあったものがばらばらに分かれ、秩序を失うことを表しています。

四分五裂の語源は、中国の歴史書である史記にあります。

戦国時代に張儀という人物が、魏の国王に秦に対抗するために連合するべきだと説いた話が由来です。

連合しなければ国がばらばらになってしまうという意味で、四分五裂が使われました。


「四散五裂」とは?

四散五裂とは、ちりぢりばらばらに分かれることをいいます。

調和が乱れ崩れることを表している四字熟語です。

四散五裂と書いて「しさんごれつ」と読みます。

四散には、四方に散ってちりぢりになるという意味があります。


「四分五裂」と「四散五裂」の違い

四分五裂も四散五裂も、ばらばらになってしまうことをいいます。

その意味に大きな違いはありませんが、四分五裂は秩序なく乱れた状態を表していて四散五裂はちりぢりになった状態を表しています。

四分五裂には、ちりぢりになるというニュアンスはありません。

「四分五裂」の例文

・『以前は団結力の強いチームだったが、現在は四分五裂の状態だ』
・『幹部の不祥事が相次いで発覚してから社内は四分五裂になっている』
・『四分五裂している反対派住民を何とか一つにまとめたい』

「四散五裂」の例文

・『苦楽を共にしてきた仲間で結成したバンドだからこんな風に四散五裂になるとは思っていなかった』
・『集まっていた子ども達が四散五裂する様子を眺めていた』

まとめ

四分五裂も四散五裂も、ばらばらになってしまうことを表しています。

四分五裂は秩序を失って乱れるというニュアンスが強く、四散五裂はちりぢりになるというニュアンスが強いです。

意味に大きな違いはありません。

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