この記事では、「よだれが垂れる」と「流涎(りゅうぜん)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「よだれが垂れる」とは?
「よだれが垂れる」とは、「食欲がわいてきたことでよだれを垂らす」さまや「ある物を手に入れようと強く希望する」様子などを示す表現です。
前者は実際に「口からよだれがこぼれ落ちそうになる」さまを表し、後者は比ゆ的な表現として「よだれが垂れそうなほど欲しがる」などというニュアンスで使用されています。
「流涎」とは?
日常会話などではまず耳にすることのない「流涎」とは、主に医療用語などで使われている言葉で、「よだれを流す」さまや「あるものを欲しがる」様子などを示しています。
「垂涎(すいぜん)」という語とほぼ同様の意味合いで用いられており、「よだれが口の外側に垂れてきてしまうほどの状態」を指して使われています。
「よだれが垂れる」と「流涎」の違い
「よだれが垂れる」と「流涎」の違いを、分かりやすく解説します。
「よだれが垂れる」と「流涎」は、どちらの語句ももっている意味は大変似通っている言葉です。
いずれも本来の「よだれを垂らす」という意味が転じて「あることを熱望する」などというニュアンスの意味合いでも使われていますが、それぞれの語句が使われる場面は異なっています。
「よだれが垂れる」は日常的な会話でも使用されていますが、「流涎」はほとんど目にすることのない語句で、使われているのは医療現場やケアセンターなどに限られています。
「よだれが垂れる」の例文
・『キッチンの方からよだれが垂れるほどの良い香りがしてきましたね』
・『よだれが垂れるぐらい欲しかったスマートウォッチをついに手に入れました』
「流涎」の例文
・『流涎の症状には唾液過多も含まれています』
・『友人の結婚式に参加して流涎の思いに包まれました』
まとめ
「よだれが垂れる」と「流涎」は、いずれの語句も「よだれが流れる」または「あることを深く欲する」などという意味をもつ表現です。
意味は似ていますが使われる場面は異なる語句ですので、使う際には上手に使いこなしましょう。