この記事では、「苦渋の選択」と「苦渋の決断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「苦渋の選択」とは?
「苦渋の選択」は「くじゅうのせんたく」と読みます。
意味は、「選ばなければいけないものの候補が、全て思い通りではないなかで、辛い思いをしながら選ぶこと」です。
ものごとがうまくいかず、どの方法をとっても何かしら好ましくない影響があると思われる時に、その様な中でもあえてどれかひとつを選ばなければならず、非常に辛い思いをすることを表します。
「苦渋の選択」の言葉の使い方
「苦渋の選択」は名詞・形容動詞として「苦渋の選択だ・である」「苦渋の選択をする」などと使われます。
「苦渋+の+選択」で成り立っている語で、「苦渋」は「口にしぶく、にがいこと」から転じて「苦しみ悩むこと」という意味、「の」は接続助詞、「選択」は「多くのものの中から、よいもの、目的にかなうものなどを選ぶこと」という意味、「苦渋の選択」で「多くのものがどれも目的にかなっていない中、苦しみ悩んでひとつを選ぶこと」になります。
「苦渋の決断」とは?
「苦渋の決断」は「くじゅうのけつだん」と読みます。
意味は、「非常に辛い思いをしながら、あることを最終的にきっぱり決めること」です。
それを決めることで、好ましくない影響や、不利になる人などが大勢いるけれども、やむを得ずそうしなければならず、非常に辛い思いをすることを表します。
「苦渋の決断」の言葉の使い方
「苦渋の決断」は名詞・形容動詞として「苦渋の決断だ・である」「苦渋の決断を強いられる」などと使われます。
「苦渋+の+決断」で成り立っている語で、「苦渋」は「苦しみ悩むこと」という意味、「の」は接続助詞、「決断」は「意志をはっきりと決定すること」という意味、「苦渋の決断」で「苦しみ悩みながら、あるものごとに対して意思をはっきり決定すること」になります。
「苦渋の選択」と「苦渋の決断」の違い
「苦渋の選択」は「多くのものがどれも目的にかなっていない中、苦しみ悩んでひとつを選ぶこと」です。
「苦渋の決断」は「苦しみ悩みながら、あるものごとに対して意思をはっきり決定すること」です。
まとめ
今回は「苦渋の選択」と「苦渋の決断」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。