この記事では、「業務分掌」と「業務分担」の違いを分かりやすく説明していきます。
「業務分掌」とは?
「業務分掌」の「分掌」は「ぶんしょう」と読みます。
「分掌」の意味は、仕事や業務を手分けして受け持つことです。
つまり、「分掌」の場合、「業務」という言葉がなくても、「分掌」一言で、仕事をわけ合って受け持つことを意味する「業務分掌」の意味を持つ言葉になります。
「分掌」は、「業務分掌」のほか「事務を分掌する」や「業務を分掌して効率をアップさせる」「このプロジェクトを成功させるためには分掌が必要です」などといった形で使用します。
「業務分担」とは?
「業務分担」の「分担」は「ぶんたん」と読みます。
「分担」の意味は、仕事などをわけて受け持つことです。
各自に分けて負担すること全般を「分担」と言います。
例えば、家事をわけて受け持つことを「家事分担」。
それぞれの役割をわけて受け持つことを「役割分担」などと言います。
このように、様々なことに対し用いることができる「分担」を用いた「業務分担」とは、仕事をわけて受け持つことを意味する言葉になります。
「業務分掌」と「業務分担」の違い
「業務分掌」と「業務分担」の違いを、分かりやすく解説します。
「業務分掌」と「業務分担」は全く同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、「業務分掌」は書き言葉となり業務に対してのみ用いられる言葉といった特徴があります。
また、「業務分担」の場合は一般的に広く用いられる言葉で、日常的によく用いられている言葉になります。
「業務分掌」の例文
・『業務分掌によって、各自責任感を持たせる』
・『業務分掌を徹底し各自の負担を軽減させる』
「業務分担」の例文
・『新規事業に向けての業務分担が発表されました』
・『業務分担は各自の能力に応じて行うことも大切です』
まとめ
どちらも同じ意味を持つ言葉ですが、一般的に広く用いられる言葉は「業務分担」になるといった違いがあります。