この記事では、「美辞麗句」と「社交辞令」の違いを分かりやすく説明していきます。
「美辞麗句」とは?
「美辞麗句」は「びじれいく」と読みます。
意味は「うわべを美しく飾っただけで、内容が乏しく真実味のない言葉」です。
非常に耳にして嬉しい言葉、または心地よいを感じる言葉ですが、心がこもっておらず、中身がない言葉のことです。
「美辞麗句」の言葉の使い方
「美辞麗句」は名詞として「美辞麗句を並べ立てる」「美辞麗句に満ちた文章」などと使われます。
「美辞+麗句」で成り立っている語で、「美辞」は「美しく、技巧をこらした言葉」という意味、「麗句」は「美しく飾った詩的文句」という意味、「美辞麗句」で「美しく、技巧をこらして飾った詩的文句」、転じて「美しく飾っただけで、内容のない言葉」になります。
由来は中国の三国時代、魏の曹植(そうしょく)が記した「温顔以誘之、美辞以導之」という一節にあります。
「穏やかな顔で誘いかけて、美しい言葉で導く」という意味で、こちらは「美辞」のみ使われていますが、日本に伝わり「麗句」を付けて使われる様になりました。
「社交辞令」とは?
「社交辞令」は「しゃこうじれい」と読みます。
意味は「社会的な付き合いをうまく進めるための、儀礼的なほめ言葉やあいさつ」です。
人との会話をスムーズにして、良い関係を保つために使う、その場に見合った肯定的な言葉のことです。
たとえば「今度是非一緒に食事でも」など、いつ実現するか分からない様なお誘いなどがあります。
「社交辞令」の言葉の使い方
「社交辞令」は名詞として「社交辞令がうまい」「社交辞令に過ぎない」などと使われます。
「社交+辞令」で成り立っている語で「社交」は「世間での人と人との付き合い」という意味、「辞令」は「人と応対するときの形式的な言葉やあいさつ」という意味、「社交辞令」で「世間での人と人との付き合いをうまく進めるための、形式的な言葉やあいさつ」になります。
「美辞麗句」と「社交辞令」の違い
「美辞麗句」は「美しく、技巧をこらして飾った詩的文句」、転じて「美しく飾っただけで、内容のない言葉」です。
「社交辞令」は「世間での人と人との付き合いをうまく進めるための、形式的な言葉やあいさつ」です。
まとめ
今回は「美辞麗句」と「社交辞令」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。