「八十八夜」と「忘れ霜」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「八十八夜」と「忘れ霜」の違いとは?違い

この記事では、「八十八夜」「忘れ霜」の違いを分かりやすく説明していきます。

「八十八夜」とは?

八十八夜とは立春から88日目にあたる日で、5月2日頃のことをいいます。

八十八夜は雑節の1つとされ、立春を1日目として数えます。

雑節は二十四節気や五節句などの暦日以外に、季節の移り変わりを把握するために設けられた日本独自の暦日です。

八十八夜は5月2日になることが多いですが、立春はその年によって変わります。

閏年もあるので、5月1日になることもあれば5月3日になることもあります。

また、八十八夜に摘んだお茶は上等で、それを飲むと健康になるといわれています。


「忘れ霜」とは?

忘れ霜とは、春になってから急に気温が下がり霜が降りることやその霜のことをいいます。

霜は空気中の水蒸気が葉や芽などにくっついて凍ることで発生します。

地表の温度が0℃以下になると、霜になるのです。

忘れ霜は草木の葉や新芽が育つ頃に降りる霜なので、農作物に被害が出るとして恐れられていました。

八十八夜の忘れ霜という言葉があり、5月2日頃に降りる霜を指しています。

また、八十八夜の別れ霜や八十八夜の泣き霜といったりもします。


「八十八夜」と「忘れ霜」の違い

八十八夜は立春から数えて88日目のことで、5月2日頃にあたります。

この5月2日頃に降りる霜が忘れ霜です。

晩春から初夏にかけての霜を遅霜といい、農作物が凍って枯れてしまったり不作になったりする被害が発生します。

その目安になる八十八夜に降りる霜を忘れ霜と呼んでいるのです。

春になって忘れた頃に降りる霜という意味です。

冬にも霜は発生しますが、まだ農作物が育っていない段階なので被害が発生することはほとんどありません。

忘れ霜はお茶や野菜、果物などに被害につながります。

特にお茶には忘れ霜が大敵です。

まとめ

八十八夜は立春から数えて88日目のことで、5月2日頃を指します。

その頃に降りる霜が忘れ霜です。

違い
違い比較辞典