この記事では、「予断」と「先入観」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「予断」とは?
問題が起きたとき、十分に証拠が集まっていない中でどのように形成されたか判断することを「予断」【よだん】といいます。
先に余計なことを考えて判断してはならないという意味がある言葉です。
一般的な使い方としては、「予断を持たない」といって余計な予測はせず、客観的に物事を判断することが大事という場面で使われています。
「先入観」とは?
物事を見て、このようになるだろうと勝手な予測することを「先入観」【せんにゅうかん】といいます。
真実が分からない段階で問題が起きた原因を先に考えてしまうと、偏った認識を持っただけに間違った答えを出してしまう恐れがあるのです。
このような人は疑いもせず、何がどのようになっているか問題の根本的な部分に目を向けようとしません。
「予断」と「先入観」の違い
ここでは「予断」と「先入観」の違いを、分かりやすく解説します。
物事の結果を出すとき前もって予測するのではなく、断定的に判断しないという意味がある言葉を「予断」といいます。
「予断を許さない」といえば、深刻な事態であるため自分勝手に物事を楽観的に見てはいけないという意味で使うわけです。
もう一方の「先入観」は勝手に自分が感じたまま、見ただけで物事の流れを勝手に考えて結果を出します。
「予断」の例文
・『手術は成功したが、再発するかもしれないので予断は許さない』
・『仕事の妨げになるときは予断を排する決断を下すことも大事だ』
「先入観」の例文
・『先入観で物事を見ると自分が間違っていることに気が付かない』
・『様々な事件を扱ってきた刑事でさえ、ときに先入観に惑わされる』
まとめ
自分だけで勝手な予測したり、物事に目を向けるのはときに失敗に繋がるという意味の言葉をご紹介しました。
どのようなときどう使うかに目を向けてみるといいでしょう。