この記事では、「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「行きがけの駄賃」とは?
自分がやろうとしているのとは違う別な行動をして、収入を得るという意味で使われているのが「行きがけの駄賃」【ゆきがけのだちん】です。
言葉の由来は、馬子【まご】が荷物を問屋に行って受け取るとき、その途中で他の店に寄って荷物を届けては受け取る駄賃を指します。
このような意味から、本来は考えていなかった商品開発とは違う物を見つけたと喜びを伝えるわけです。
「あぶく銭」とは?
実際にはどのようにして手にしたか分からないお金を「あぶく銭」【あぶくぜに】といいます。
手に入れた方法についてよく分からないので、結局は手元にあったとしても使い方がよく分からないのです。
ただ、法律には触れない方法で手にしたものではなく、正当ではないやり方で手にしたものであるので、泡のように手元から消えるという意味があります。
「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」の違い
ここでは「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」の違いを、分かりやすく解説します。
本来はまったく予想していなかった事してお金を得られるのが「行きがけの駄賃」といいます。
海に貝を拾いに行く帰り道、ついでに海藻も取って来て二度も得するという意味がある言葉です。
もう一方の「あぶく銭」は正しい方法で儲けたお金ではないため、簡単に消えてしまうことを「あぶく銭」といいます。
「泡ぶく」という意味で使われているのが「あぶく」であり、「ぶく」は吹くといった意味がある言葉です。
「行きがけの駄賃」の例文
・『郵便物を投函しに行き、行きがけの駄賃に切手を買った』
・『浮気した私に怒った彼女が、行きがけの駄賃とばかりに、頬を打った』
「あぶく銭」の例文
・『賭け事で儲けたあぶく銭は、その日のうちに使って手元に残さない』
・『あぶく銭で果物や魚を取り寄せてすべて使い果たした』
まとめ
お金に関連した言葉ですが、「駄賃」と「銭」に違いがあります。
この漢字の意味に目を向けて学べば、どのような場面で使うか分かってくるでしょう。