この記事では、「ハードロック」と「ブルース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハードロック」とは?
「ハードロック」とは、音楽の系統におけるロックのひとつのジャンルで、元々はブルースやブギなどから派生したサウンドとして知られています。
大音量かつアグレッシブなロックを基調としたハードロックは、エレクトリックギターを主な楽器としており、しばしばヘヴィメタルとの近似性が語られてきた音楽でもあります。
「ブルース」とは?
「ブルース」は、アメリカに住むアフリカ系アメリカ人の間で始められた音楽で、元々は労働者や農民たちの苦しみや叫び声などを歌にした音楽の1ジャンルです。
アコースティックギターをメインとした音色や弾き語りの他にも、エレクトリックギターを使用しているシカゴブルースなども親しまれています。
「ハードロック」と「ブルース」の違い
「ハードロック」と「ブルース」の違いを、分かりやすく解説します。
初期の「ハードロック」ミュージックは、他のジャンルである「ブルース」やブギなどの影響を受けて始められたサウンドで、元々サイケデリックロックやブルースロックなどの一種として親しまれていました。
悲しみや憂鬱などの感情を示す英語の「blue(ブルー)」を由来とするブルースは、黒人の思いや叫び声などを表現しており、その一方でハードロックは初期こそこのブルースの影響を受けていたものの、その後は市民運動との結びつきを強めて行った音楽でもあります。
「ハードロック」の例文
・『「ハードロック」の代名詞とも言える「ウッドストックフェスティバル」は1969年に開催されました』
「ブルース」の例文
・『B. B. キング は「ブルース」の王様として知られるアーティストです』
まとめ
「ハードロック」も「ブルース」もいずれもアメリカで産声を上げた音楽ジャンルの一種です。
1970年代の前半ごろに定着したハードロックは、当初はブルースなどの影響を少なからず受けていました。
一方、黒人音楽として知られるブルースも19世紀後半から発展したサウンドで、黒人の苦難や歴史などを唄にして広まっていきました。
ハードロックはエレキギターをメインとするアグレッシブで歪んだ音が主流であり、どこか悲哀を感じさせるブルースとは一線を画しますが、根底ではお互いつながっている音楽として知られています。