多くの人が若干勘違いしていると思われる言葉として「アイロニー」というものがあります。
これは何かと尋ねられたら、多くの人は「皮肉のこと」であると答えるでしょうが、実は違います。
それでは、この「アイロニー」とはどういう意味でしょうか。
また、「イロニー」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「アイロニー」と「イロニー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アイロニー」とは?
「アイロニー」とは、英語の「Irony」をカタカナで記述したもので、日本語の訳語としては「反語」という意味を持つ言葉です。
序文でも述べたように、「アイロニー」のことを「皮肉」だと思っている人が多いと思われますが、厳密には違います。
なぜなら、「皮肉」は、物事を斜めから見て、天邪鬼的な発言をするというのがメインですが、「アイロニー」というのは「本当のことを隠蔽する」という行為がメインなので、「本当のこととは逆の使ってその事柄を表現する」というのが正しい定義です。
「イロニー」とは?
「イロニー」とは、ドイツ語の「ironie」をカタカナで記述したもので、日本語の訳語としてはやはり「反語」という意味を持つ言葉です。
意味に関しては「アイロニー」と全く同じと言って良いでしょう。
「アイロニー」と「イロニー」の違い
「アイロニー」と「イロニー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「反語」という日本語に相当するものであるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、すでにはっきり記述しているように「アイロニー」は英語で、「イロニー」はドイツ語ということになります。
もともとこの言葉は哲学の用語として使われていたので、近代哲学のメインであったドイツの言葉で記述されることが多かったので、「イロニー」の方がオリジナルということになるでしょうか。
まとめ
この記事では、「アイロニー」と「イロニー」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。