この記事では、「アドリブ」と「即興」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「アドリブ」とは?
自分がその場で思いついた言葉を発することを「アドリブ」といいます。
ドラマでは与えられた台詞以外に、もう少し気の利いた演出がしたいと思ったとき面白い言葉を伝えて他の役者を楽しい気持ちにさせたり、反対に怒りの感情を強く出したいときは苛立つことを伝えるのです。
また、語りを聞かせる舞台では、いかに恐ろしい出来事であったか体験した者が身振りを付けて立体的に伝えます。
「即興」とは?
音楽の世界では、より場を盛り上げるため感情を表すように弾いたり、歌詞を付けては歌うことを「即興」【そっきょう】といいます。
楽器で話題の曲を弾いて、その場にいる人達を楽しませるため「即興演奏」するプロの演奏家の行為は魅力に感じるのです。
思いのままに演奏家が作り出す曲は人々を興奮させるところから、宴会の場でもいきなり思いついて披露する人の姿はかなり盛り上がります。
「アドリブ」と「即興」の違い
ここでは「アドリブ」と「即興」の違いを、分かりやすく解説します。
台本にはない言葉を発するのが「アドリブ」あり、台詞を補うとき使う表現方法です。
「即興アドリブ」といえば、自分で弾き方を考えて楽譜に頼らず、その場で考えた作曲を披露して客を喜ばせます。
もう一方の「即興」は楽譜にはない曲を自分で考えて舞台上でいきなり披露する表現方法です。
どちらも客を興奮させるものですが、「アドリブ」は芸を披露する芸人や俳優の演技によく使われていて、「即興」は演奏家が楽しませるために使う表現方法になります。
「アドリブ」の例文
・『役者は時折アドリブで舞台を盛り上げて客を笑わせた』
・『真面目な俳優がアドリブで冗談を言って共演者を驚かせる』
「即興」の例文
・『友人の誕生日会で即興の歌を披露して楽しませた』
・『退職祝いの席では即興で三味線を弾いて感動させた』
まとめ
その場で思いついて披露する言葉を指しますが、どのように使えばうまく意味を披露できるかに目を向けて使い分けてみるといいでしょう。