この記事では、「ましてや」と「なおさら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ましてや」とは?
「ましてや」は「なおのこと」や「さらに」、「など」という意味を表す言葉です。
漢字では「増してや」や「況してや」と表記されます。
「ましてや」の使い方
「ましてや」は副詞として使われています。
「なおさら」とは?
「なおさら」は「物事の程度が前よりも一層進む様」や「ますます」などの意味を表す言葉です。
漢字では「猶更」や「尚更」と表記されます。
「なおさら」の使い方
「なおさら」は副詞として使われています。
「ましてや」と「なおさら」の違い
「ましてや」と「なおさら」にはどちらにも「なおのこと」や「さらに」という意味が含まれています。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「ましてや」や「なおさら」は英語だと“much less”や“much more”などに訳されます。
「ましてや」の例文
・『過酷な環境で、ましてや水もないため、この星で地球の生物が生きていくのは難しいだろう』
・『この地域は普段から蒸し暑いので、ましてや真夏日となると命に危険を及ぼすレベルの高気温になる』
・『彼は初対面の人とでもすぐに打ち解けられるので、ましてや同僚とはあっという間に親密になれる』
・『私の親はとても教育熱心だったので、ましてや門限を破ろうものならこっぴどく叱られたものだ』
「なおさら」の例文
・『一度失敗を恐れてしまうと、なおさら挑戦することに億劫になってしまう』
・『その都度改善策を試しながら、課題を進めていった方がなおさら良いに決まってる』
・『彼女は3回くらい会わないと他人と打ち解けられないので、初対面の人だとなおさら人見知りしてしまう』
・『プロを目指すのであれば、なおさら基礎をじっくり固めるようにしなければならない』
まとめ
「ましてや」と「なおさら」はどちらも「なおのこと」や「さらに」という意味を含める副詞です。
したがって、二語は類義語の関係に当たるということでした。