今では考えられませんが、昭和のバブルの時代には、多くの企業が優秀な人材を求めて競争を繰り広げていたので、特に「逸材」だと思われるような学生には、他に取られないように自動車をプレゼントするようなことも行われていました。
それでは、この「逸材」とはどういう意味でしょうか。
また、「人材」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「逸材」と「人材」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逸材」とは?
「逸材」とは、「いつざい」と読み、一般的には、他の人に比べて抜きん出て優秀な人のことを表す言葉です。
「逸」という文字には「速い」とか「抜け出て見えなくなる」という意味なので、「逸材」とは、他よりも特に進んでいる人材という意味になります。
「人材」とは?
「人材」とは、「じんざい」と読み、一般的には、企業や組織などで働くための人のことを表す言葉です。
「人材」の「材」とは「役に立つもの」という意味の文字なので、「人材」とは「役に立つひと」ということになります。
「逸材」と「人材」の違い
「逸材」と「人材」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「役に立つ人」という意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「特に優れた人材」のことを「逸材」と呼ぶということになります。
つまり、「逸材」というのは「人材」に含まれるが、その割合は一般的には非常に小さいということです。
「逸材」の例文
・『彼は、我が社の10年に一人の逸材だと言われていました』
・『逸材だとしても育て方を間違えると役に立たない人になってしまいます』
「人材」の例文
・『企業は人材を大切にするべきです』
・『人材の育成のためには教育制度の充実が必須です』
まとめ
この記事では、「逸材」と「人材」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。