この記事では、「艱難汝を玉にす」と「若い時の苦労は買ってもせよ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「艱難汝を玉にす」とは?
人生においていくつもの苦しみを乗り越えてこそ、人は立派に成長するという意味がある言葉を「艱難汝を玉にす」【かんなんなんじたまにす】といいます。
仕事での失敗や失恋、友人の別れを経験すると、人間は精神的にも大人になり、酷い苦しみに遭遇しても耐えられるようになるのです。
「逆境は人を賢くする」という海外で知られている言葉を日本語にした言葉になります。
「若い時の苦労は買ってもせよ」とは?
体がよく動き、挑戦できる機会がある年代にこそ困難を体験すれば立派な大人になれるという言葉が「若い時の苦労は買ってもせよ」【わかいときのくろうはかってもせよ】です。
いくつもの経験を経て人は大きくなれるという意味から、若いときこそ困難にもめげず、色々経験すれば夢をかなえる機会を得られるという意味合いになります。
「艱難汝を玉にす」と「若い時の苦労は買ってもせよ」の違い
「艱難汝を玉にす」と「若い時の苦労は買ってもせよ」の違いを、分かりやすく解説します。
生きていると襲い掛かってくる苦しみを回避するのではなく、あえて経験する気持ちが大事というのが「艱難汝を玉にす」です。
苦しみを乗り越えると精神的にも強くなり、困難も1人で乗り越えられるという意味で使われています。
もう一方の「若い時の苦労は買ってもせよ」は、お金を払ってでも様々な問題を経験して、成長することが人生では大事という意味がある言葉です。
「艱難汝を玉にす」の例文
・『姉は艱難汝を玉にすを胸に生きて、化粧品会社の社長になった』
・『金銭的にも辛い時ではあるが、艱難汝を玉にすで乗り切った』
「若い時の苦労は買ってもせよ」の例文
・『若い時の苦労は買ってもせよを胸に仕事の仕方を学んだ』
・『勤勉な親に、若い時の苦労は買ってもせよと教えられた』
まとめ
生きていれば苦労することはありますが、それを乗り越えてこそ己が立派に成長するという意味で使うことわざを取り上げました。
どのような状況で使えば意味をうまく伝えられるか学んでみましょう。