この記事では、「堪忍袋の緒が切れる」と「我慢の限界」の違いを分かりやすく説明していきます。
「堪忍袋の緒が切れる」とは?
何度注意しても受け入れず、正しい行動ができない人に対して怒りが爆発することを「堪忍袋の緒が切れる」【かんにんぶくろのおがきれる】といいます。
相手の反省しない態度や言葉が耐えられなくなり、我慢が限界に達して怒りが爆発するのです。
とくに、子供が学校に何度も遅刻するとか、自分と付き合う人を奪い取るといった人の裏切りに対して怒りが込み上げて、我慢できなくなる状況でよく使われています。
「我慢の限界」とは?
我侭な行動で人の気持ちを振り回す、お金を無駄に使うといった行動に対して怒りが込み上げてくるとき「我慢の限界」【がまんのげんかい】になります。
それだけ長いこと相手の行動に耐えてきましたが、裏切られて酷く苛立ち、怒りが爆発してしまうのです。
いい加減に自分の過ちや愚かさに気付いて欲しいと思うのに、態度を改めない相手に怒りをぶつけたいと思う気持ちになります。
「堪忍袋の緒が切れる」と「我慢の限界」の違い
「堪忍袋の緒が切れる」と「我慢の限界」の違いを、分かりやすく解説します。
相手の馬鹿な言動や行動に対して何とか耐えてきましたが、呆れる態度を見せたり、酷い言葉を言われたときぶち切れて縁を切る状態になることを「堪忍袋の緒が切れる」といいます。
もう一方の「我慢の限界」は長きに渡り相手の行動や言動に耐えてきた人が、もうこれ以上耐えられないと思う状況を指す言葉です。
「堪忍袋の緒が切れる」は子供の行動に親の怒りが爆発する場面でよく使われていますが、「我慢の限界」は夫や上司の理不尽さに耐えてきて怒りが爆発するのです。
「堪忍袋の緒が切れる」の例文
・『何度も暴走行為をやめない息子にとうとう堪忍袋の緒が切れた』
・『お金を貸してもらえないと物を壊す娘に堪忍袋の緒が切れる』
「我慢の限界」の例文
・『浮気相手となかなか別れない旦那に我慢の限界に達する』
・『姑のしつこい嫌がらせに長年耐えてきたが、我慢の限界を超えた』
まとめ
耐えるといった意味がある言葉をご紹介しましたが、相手のどのような行動に対してどう使えばいいかに目を向けて考えてみるといいでしょう。