「俄然」と「依然」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「俄然」と「依然」の違いとは?違い

この記事では、「俄然」「依然」の違いを分かりやすく説明していきます。

「俄然」とは?

「俄然」とは、にわかなさまと突然ある状態が生じるさま、急に状況が変わるさまを意味する言葉です。

にわかなさまの場合、暑い季節になると焼き芋屋が「俄然」かき氷屋に代わるなどといった形で使用します。

一般的には後者の意味となる、突然ある状態が生じるさま、急に状況が変わるさまを意味する言葉として用いられることが多い「俄然」

「俄然やる気が出た」「俄然勇気が出る」「俄然有利になる」などといった形で使用します。

言い換えれば、「急激」「突然」「不意に」「突如」などになります。


「依然」とは?

「依然」とは、もとのままであるさま、前の通りであるさま、を意味する言葉です。

「依然として○○だ」といった形で用いられることが多く、「依然として不景気だ」「依然として不明である」などといった形で使用します。

言い換えれば、「今も」「今もなお」「現在に至るまで」などとなります。


「俄然」と「依然」の違い

「俄然」「依然」の違いを、分かりやすく解説します。

「俄然」の意味は、にわかなさま。

突然ある状態が生じるさま、急に状況が変わるさま、です。

一方、「依然」の意味は、もとのままであるさま、前の通りであるさま、です。

このように全く異なった意味を持つ2つの言葉になります。

やる気で比較した場合、「俄然やる気が出る」は急にやる気が出ることを意味し、「依然やる気があります」はやる気が変わることなく続いていることを意味する言葉になります。

「俄然」の例文

・『試合中、彼女の応援が耳に届き俄然やる気が出ました』
・『母に家事を手伝うとお小遣いアップと言われ、俄然モチベーションが上がりました』

「依然」の例文

・『父の病状は依然として厳しい状況だと医師から言われました』
・『9月に入っても依然として猛暑が続いている』

まとめ

「俄然」「依然」は以上のように異なった意味を持つ言葉になります。

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