「ジャガー」と「ジャズマスター」はどちらもギターの一種ですが、特徴や音色などが異なるため区別して認識する必要があります。
この記事では、「ジャガー」と「ジャズマスター」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジャガー」とは?
「ジャガー」は1962年にアメリカのフェンダー社によって発表されたギターのことで、「フェンダー・ジャガー」とも呼ばれます。
サーフ系のミュージシャンを主なターゲットとし、後述する「ジャズマスター」よりもグレードアップしたギターとしてデビューしました。
「ジャズマスター」とは?
「ジャズマスター」は1958年にアメリカのフェンダー社が発表したギターを示し、「フェンダー・ジャズマスター」と呼ばれることもあります。
ジャズミュージシャンをターゲットとし、フェンダー社として初めてとなる「ローズウッド指版」を取り入れたギターとして誕生しました。
「ジャガー」と「ジャズマスター」の違い
「ジャガー」と「ジャズマスター」も「アメリカのフェンダー社から発表されたギター」という点は共通していますが、発表年やターゲット層、特徴などが異なります。
「ジャガー」は1962年に発表されているのに対し、「ジャズマスター」はそれに先駆けた1958年にデビューしています。
また、「ジャガー」がサーフミュージック向けに作られたのに対し、「ジャズマスター」はジャズミュージック向けに作られました。
ギターの特徴としては、「ジャガー」が従来のシングルコイルを使用しているのに対し、「ジャズマスター」はワイルドシングルコイルを採用しています。
コイルの違いはサウンドにも影響し、「ジャガー」が「テケテケ」というような歯切れの良い音を出すのに対し、「ジャズマスター」は「太くて甘い」のように形容される独特の音を出すのが特徴です。
そのほか、「ジャガー」がショートスケールを採用している一方で、「ジャズマスター」はロングスケールを取り入れているといった違いもあります。
まとめ
「ジャガー」と「ジャズマスター」は見た目も良く似ているため混同しがちですが、細かい特徴やサウンドなどに違いがあります。
どちらも個性的で魅力あるギターなので、それぞれの違いを理解して聞き比べや弾き比べをしてみましょう。