この記事は、「良薬は口に苦し」と「忠言耳に逆らう」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「良薬は口に苦し」とは?
苦い薬ほど効果が高く、良いものとされるのが「良薬は口に苦し」【りょうやくはくちににがし】です。
良い薬ほど味が苦いものですが、それほど含まれている成分が良い効力をもたらすという意味があります。
このようなところから、人の助言を聞き入れるのは面倒で苦痛に感じる場合もありますが、あんがいと自分に役立つことになるのです。
「忠言耳に逆らう」とは?
人の忠言はあまり聞きたいと思わなくても、ときに役立つという意味で使われているのが「忠言耳に逆らう」【ちゅうげんみみにさからう】です。
元々は孔子家語の六本【りくほん】に書かれている言葉であり、人の忠告は自分の行動を正しく変える効果があるという意味を表します。
ときに素直な気持ちで人の放つ言葉を受け入れるのは賢い選択であるといえるのです。
「良薬は口に苦し」と「忠言耳に逆らう」の違い
ここでは「良薬は口に苦し」と「忠言耳に逆らう」の違いを、分かりやすく解説します。
苦い薬ほど効力があるので、積極的に飲むべきという意味がある言葉を「良薬は口に苦し」といいます。
このような意味から、人の伝える助言を聞くようにするのがいいと分かるわけです。
もう一方の「忠言耳に逆らう」は、人の忠告を聞けば自分が間違っていると気が付き、正しい方向へと向うといった意味があります。
無視するのではなく、しっかり周囲の言葉に耳を傾けるのが大事と思う気持ちを表すのです。
「良薬は口に苦し」の例文
・『良薬は口に苦して思い、率先して上司の助言を聞き入れた』
・『良薬は口に苦しで、取引先の意見も積極的に取り入れている』
「忠言耳に逆らう」の例文
・『作業工程を間違い指導を受けたが、忠言耳に逆らう』
・『姉は忠言耳に逆らうのではなく、真実を伝えたと主張する』
まとめ
人の意見を聞き入れるのはとても大事という意味で使われていることわざがいくつかあります。
どのようなとき使えばより意味が通じる言葉にできるかに目を向けて、うまく使い分けてみましょう。