この記事では、「無骨」と「粗忽」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「無骨」とは?
とても骨ばっている姿を「無骨」【ぶこつ】といいます。
目で見ても容易にごつごつ骨が出ている姿から、無作法で格好悪い人を指す言葉です。
「無骨な手」といった使い方して、骨が浮き出ています。
また、「彼は無骨な態度を見せた」といえば、礼儀がなっていないさまを表すのです。
また、これといって才もなく、発想力も乏しい人という意味もあります。
「粗忽」とは?
とても軽率な行動が見られる人を「粗忽」【そこつ】といいます。
しっかり前を向いて行動するのではなく、中途半端でそそっかしい動きが目立つので周囲を動揺させるわけです。
「粗忽な性格」といえば、性格がそそっかしい人は仕事においてもきちんと中身を確かめず書類を提出したり、指示をよく見ずに動くので、失敗してしまうといった場面で使われています。
「無骨」と「粗忽」の違い
ここでは「無骨」と「粗忽」の違いを、分かりやすく解説します。
才がない人を「無骨」といい、使えないという意味で使われています。
また、骨が無いと解釈するときは「無骨のように繊細な踊りを見せる」と、いかにしなやかな動きを見せるか表す言葉です。
もう一方の「粗忽」は注意がないほどそそっかしい人を指し、周囲を心配させる人という意味があります。
また、しっかり物事を確かめないために起こってしまう問題を指すわけです。
「無骨」の例文
・『接客係の無骨な立ち振る舞いに客は腹を立てた』
・『無骨な態度を見せる弟が生まれ変わり、晩年は偉業を残した』
「粗忽」の例文
・『部下は粗忽な性格で何度注意しても書類にミスが出る』
・『粗忽な嫁は鍋を焦がしたり、味が塩辛くて美味しくない』
まとめ
あまりいい意味で使われることはない言葉を2つご紹介しました。
どのような行動を見せるかに注目して、うまく使いこなしてみるといいでしょう。