この記事では、「有る」と「居る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「有る」とは?
「有る」の「有」は、存在する、持っている、備えている、といった意味を持つ漢字です。
「所有」や「有罪」「有害」「有名」「有料」「保有」「共有」「所有」などといった言葉にも用いられる漢字です。
つまり、「有る」とは、存在すること、持っていること、備わっていることを意味する言葉になります。
「お金が有る」はお金を持っていること。
「実力が有る」は実力が備わっていること。
「子が有る」は子どもが存在することを意味します。
また、「有る」の対義語は「無い」になります。
「居る」とは?
「居る」の「居」は、いる、おる、すわる、住む、といった意味を持つ感じです。
「居場所」や「居住」「新居」「同居」「別居」「起居」などといった言葉にも用いられる漢字です。
つまり、「居る」とは、その場に存在することを意味します。
「自宅に居る」は自宅に存在すること。
「和室に居る」は和室に存在することを意味します。
「有る」と「居る」の違い
「有る」と「居る」の違いを、分かりやすく解説します。
「有る」は、存在すること、持っていること、備わっていることを意味する言葉になります。
そして、「居る」は、その場に存在することを意味する言葉になります。
つまり、存在することにおいては同じ意味を持つ言葉ですが、「有る」の場合は、存在すること以外に持つ、備える、といった意味があります。
この点に違いがあります。
加えて、「有る」は生物に対し基本的に使用することはありませんが、「居る」の場合は、生物全般をはじめ、動くもの全般に用いられるといった特徴があります。
「有る」の例文
・『元気が有るうちにできることはすべてやっておきたい』
・『彼は才能が有る人材です』
「居る」の例文
・『兄は留学のため、現在、イギリスに居ます』
・『母はリビングルームに居るはずです』
まとめ
日常的によく用いられる「有る」と「居る」には、以上のような違いがあります。