政府や地方自治体などが発行する規則やルールのようなものには様々な名前のものがあります。
その中で最近ポピュラーなものが「指針」とか「ガイドライン」と呼ばれているものです。
それでは、この「指針」とはどういう意味でしょうか。
また、「ガイドライン」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「指針」と「ガイドライン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「指針」とは?
「指針」とは、「ししん」と読み、何かを行う上で、従うべきルールなどを詳細に述べたものです。
多くの場合は、元となる政策や施策、綱領などがあり、そのために守るべき項目として制定されます。
「指針」とは、文字通り針が指すところであり、従うべきことという意味になります。
「ガイドライン」とは?
「ガイドライン」とは、英語の「guideline」という単語をカタカナ表記したものです。
一般的には何かを行う上で守るべきことを具体的に述べたもののことを言います。
「ガイド」が導くという意味で、「ライン」はレベルという意味なので、「ガイドライン」は導くレベルということになります。
「指針」と「ガイドライン」の違い
「指針」と「ガイドライン」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、地方自治体などが発表するなんらかのルールという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、基本的には日本語と英語の違いであり、意味するとことは同じということになります。
ただ、企業が作るものはほぼ「ガイドライン」であり、新しい感じがすることから最近は地方自治体で発行するものも「ガイドライン」と呼ぶことが多くなっています。
「指針」の例文
・『厚生労働省の雇用に関する指針が発行されました』
・『会社が掲げる指針に基づき、正しく勤務記録してください』
「ガイドライン」の例文
・『感染症対策のガイドラインが発行されました』
・『会社のガイドラインに沿って、休暇を取得してください』
まとめ
この記事では、「指針」と「ガイドライン」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。