この記事では、「思いを馳せる」と「想いを寄せる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思いを馳せる」とは?
「思いを馳せる」とは、遠くに離れている人や物事を思いやることを意味します。
遠く離れて暮らす家族、遠く離れて暮らす友人や知人、懐かしい子どもの頃の出来事などを想像すること、様々な気持ちになることを「思いを馳せる」と言います。
遠くとは、物理的な距離だけを意味するのではなく、過去など時間的な遠さも意味します。
言い換えれば、「思いを巡らす」や「想像する」「空想する」「妄想する」などになります。
「初恋の彼に思いを馳せる」や「故郷に思いを馳せる」などといった形で使用します。
「想いを寄せる」とは?
「想いを寄せる」とは、自分の気持ちを向けること。
特に特定の異性に対し恋い慕うことを意味します。
特定の異性に対し特別な感情を抱くことを意味し、特に恋愛感情を抱くことを「想いを寄せる」と言います。
言い換えれば、「恋する」や「惹かれる」「慕う」などになります。
「想いを寄せる相手」や「ひそかに想いを寄せる」などといった形で使用します。
「思いを馳せる」と「想いを寄せる」の違い
「思いを馳せる」と「想いを寄せる」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、大切な人や物事を思うことを意味する言葉です。
そのうえで、「思いを馳せる」は基本的に人や場所などに対し色々と思いやることを意味し、「想いを寄せる」は場所に対しては「思いを馳せる」と同じ意味を持ちますが、人に対しては恋愛感情が含まれるといった違いがあります。
「思いを馳せる」の例文
・『初恋の彼女に思いを馳せ少し顔が赤くなってしまいました』
・『夕暮れ時になると、故郷に思いを馳せる自分がいます』
「想いを寄せる」の例文
・『私には、ひそかに想いを寄せる男性がいます』
・『想いを寄せる人に思い切って告白することにしました』
まとめ
以上のように、人に対する意味が少し異なる2つの言葉になります。