この記事では、「症状」と「病状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「症状」とは?
症状とは、病気や怪我などにより体に現れた反応のことをいいます。
頭痛や発熱、嘔吐、下痢、咳、悪寒、倦怠感、むくみ、発疹など様々な種類があり、本人が体の異常に気が付いている状態を指しています。
本人が自覚しているため自覚症状と呼ばれることもあります。
また、検査などによって判明する他覚症状もありますが、その場合には症状ではなく兆候と呼ばれることが多いです。
「病状」とは?
病状とは病気の状態という意味で、患っている病気がどの状態にあるのかをいいます。
病状は病気についての状態なので、怪我などの外傷については病状とはいいません。
また、病状は本人が感じる辛さとは異なる場合もあります。
例えば自覚症状が乏しい病気の場合、本人は健康であるように思えても病状が悪かったりします。
その反対に辛い症状が出ていても、病状は軽いということもあります。
「症状」と「病状」の違い
症状は病気や怪我などにより体に現れる反応で、本人が発熱や悪寒、下痢、むくみなど異常を感じています。
病状は根本的な病気の状態を表していて、本人が異常を感じている場合もあればほとんど感じていない場合もあります。
また、症状は病気だけではなく怪我の状態を表す時にも使いますが、病状は病気の状態にのみ使います。
「症状」の例文
・『インフルエンザにかかってしまい急な高熱や悪寒といった症状が出た』
・『がんの中には自覚症状が乏しく気付きにくいものもある』
「病状」の例文
・『元気そうに見えるけれども彼の病状は日に日に悪化している』
・『母の病状はしばらく安定している』
まとめ
症状は病気や怪我などにより体に現れた反応で、病状は根本的な病気の状態のことです。
症状は本人が自覚していますが、病状は本人が自覚していないこともあります。
また、症状は病気や怪我に使う言葉ですが、病状は病気のみに使う言葉です。