「上げる」と「挙げる」はどちらも「あげる」と読みます。
2つの言葉には意味の違いがあるのでしょうかこの記事では、「上げる」と「挙げる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上げる」とは?
「上げる」とは、「上方へ移動すること」を意味する言葉です。
下にあるものを上へと移動させるさまを表します。
床にあるものを棚の上に移動させるなど物理的な上へと移動させる意味のほか、ランキングの上昇や成績の向上など序列や程度が上になることを表す意味でも使われる表現です。
高低や優劣などはっきりとした上下関係がある場合における上への変化を表し、自分の意思で上に移動した場合の言い方です。
自分の意思とは関係なく勝手に上へ移動した場合は「上がる」と表現します。
「挙げる」とは?
「挙げる」とは、「はっきりわかる形で示すこと」を意味する言葉です。
自分だけが分かるのではなく他の人の目から見てもはっきり認識できる形で示すことを表します。
自分の意見を他人にアピールしたりわかる形で成果を出したりパフォーマンスを発揮したりなど、示す内容は多岐に渡ります。
曖昧で分かりにくい形ではなく目に見える形で出す様子に対して使われる表現です。
「上げる」と「挙げる」の違い
「上げる」と「挙げる」の違いを、分かりやすく解説します。
「上げる」は場所や評価など下から上へと位置が変わる変化を表すのに対し「挙げる」は物事の内容を周囲に示すことを表します。
意見を言いたい時に手を「あげる」場合は意味によって表現が変わるので注意が必要です。
下ろしていた手を上に掲げる物理的な動作に注目するなら「上げる」を使い、意見を言いたいと周囲にアピールする気持ちに注目するなら「挙げる」を使います。
「上げる」の例文
・『荷物を棚の上にあげる』
・『8位から6位にランクを上げる』
「挙げる」の例文
・『答えがわかったので手を挙げる』
・『大手柄を挙げる』
まとめ
「上げる」と「挙げる」は読みは同じでも意味が違います。
混同しやすいのでそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。