「満を持す」と「機が熟す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「満を持す」と「機が熟す」の違いとは?違い

この記事では、「満を持す」「機が熟す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「満を持す」とは?

満を持すとは、十分な準備を整えて機会を待つことをいいます。

中国の歴史書である史書に載っている話が語源とされており、弓を引きしぼった状態で待つ兵士の様子を表しています。

いつでも矢を放つことができるようにしていることから、準備を整えてチャンスを逃さないようにすることを指すようになったのです。


「機が熟す」とは?

機が熟すとは、物事を始める上でちょうど良い時期になったという意味の慣用句です。

機が熟するともいいます。

「機」は機会や物事が始まるきっかけを表しており、「熟す」は果物が十分に実った状態を表しています。

そこから物事が最も適した状態になったことを表すようになりました。


「満を持す」と「機が熟す」の違い

満を持すは十分な準備を整えて機会を待つことで、自ら行動しています。

機が熟すの場合には、自ら行動している場合もありますし周りの状況などによって最適な機会が訪れた場合もあります。

そのため機が熟すは、周りの環境によるところが大きいです。

準備を整えて機会を待っていたとしても最適なタイミングにならないこともあり、その場合には機が熟すとはいいません。

「満を持す」の例文

・『ロングセラーのおもちゃだが満を持してリニューアルした』
・『10年以上の経験を積んだ後、満を持して独立した』
・『満を持して大会に臨みたい』

「機が熟す」の例文

・『大金を投じるのだから機が熟すまで待った方が良い』
・『彼は機が熟すのを待って行動を起こした』
・『機が熟したと判断し海外に進出することにした』

まとめ

満を持すは十分な準備を整えて機会を待つことで、機が熟すは物事を始めるのにちょうど良い時期になったことを表しています。

満を持すは自ら行動する様子を表していますが、機が熟すは周りの影響が大きいといえます。

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