この記事では、「明け暮れる」と「没頭する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「明け暮れる」とは?
「明け暮れる」は「あけくれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一日一日が過ぎ去りながら、月日が経つこと」という意味です。
2つ目は「あるものごとに熱中して、朝から晩までそのことばかりしている様子」という意味です。
「明け暮れる」の言葉の使い方
「明け暮れる」は慣用句として「読書に明け暮れる」「アイドルの追っかけに明け暮れる」などと使われます。
「明け」は動詞「明ける」の連用形で「夜が過ぎて朝が来ること」という意味、「暮れる」は「日が沈み暗くなること」という意味、「明け暮れる」で、「夜が過ぎて朝になり、日が沈んで暗くなること」、転じて「月日が経つこと」、更に転じて、「ものごとに熱中して一日中そればかりしていることのたとえ」として使われる様になりました。
「没頭する」とは?
「没頭する」は「ぼっとうする」と読みます。
意味は、「一つのことに熱中して他のことが考えられない状態」です。
あることに夢中になってしまい、周りの様子はどうでもよくなってしまう様子を表します。
「没頭する」の言葉の使い方
「没頭する」は動詞として「没頭する・した」「恋愛に没頭する」などと使われたり、副詞として「ゲームに没頭して寝坊する」などと使われます。
「没」は「深く沈みこむ」から転じて「ものごとに深く打ち込む」という意味、「頭」は「あたま」という意味、「没頭」で「頭が深く沈みこむこと」から転じて「頭の中があることで一杯になった状態」になります。
こちらの言葉は時間の経過という意味は含まれません。
「明け暮れる」と「没頭する」の違い
「明け暮れる」は「夜が過ぎて朝になり、日が沈んで暗くなること」、転じて「月日が経つこと」「ものごとに熱中して一日中そればかりしていることのたとえ」です。
「没頭する」は「頭が深く沈みこむこと」、転じて「頭の中があることで一杯になった状態」、時間の経過は含みません。
まとめ
今回は「明け暮れる」と「没頭する」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。