この記事では、「稚拙」と「未熟」の違いを分かりやすく説明していきます。
「稚拙」とは?
「稚拙」は「ちせつ」と読みます。
意味は「考え方ややり方が一般的な状態まで発達しておらず、レベルが低いこと」です。
表現がたどたどしくて不自然であったり、明らかにもっと他のやり方があるはず、または、普通の技量がある人ならもう少しうまくできるはず、と思われる様な仕上がりを表します。
「稚拙」の言葉の使い方
「稚拙」は名詞・形容動詞として「稚拙だ・である」「稚拙な文章」などと使われます。
「稚」は「年が若い」「成熟していない」「幼い」という意味、「拙」は「つたな(い)」とも読み「まずいこと」「下手なこと」「自分に関することを謙遜していう語」という意味、「ちせつ」で「ものごとの度合が幼く、下手なこと」になります。
基本的に、一般的によしとする度合いに達していない様子に使われます。
「未熟」とは?
「未熟」は「みじゅく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「果実・作物などがまだ十分に熟していない様子」という意味です。
2つ目は「学問や技術などの経験・修練がまだ十分でく、一人前と言えない状態」という意味です。
「未熟」の言葉の使い方
「未熟」は名詞・形容動詞として「未熟だ・である」「未熟な技」「まだまだ未熟者ゆえ」などと使われます。
「未」は「いま(だ)」とも読み「いまだ〜ず」「まだ〜しない」という意味、「熟」は「う(れる)」とも読み「果物や作物などが食べごろになる」「十分に成長する」から転じて「ものごとに十分なれる」という意味、「未熟」で「果物や作物がまだ食べごろになっていないこと」から転じて、「まだものごとに十分なれていないこと」になります。
「稚拙」と「未熟」の違い
「稚拙」は「ものごとの度合が幼く、下手なこと」です。
「未熟」は「果物や作物がまだ食べごろになっていないこと」、転じて「まだものごとに十分なれていないこと」です。
まとめ
今回は「稚拙」と「未熟」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。
