「後述」と「後記」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「後述」と「後記」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈違い

この手の解説文で、よくあるのが、それぞれの項目ごとに内容が決まっているので、それ以前には詳しいことを記述できないという状況です。

そんな時に使われるのが「この件に関しては後述します」と言う表現です。

それでは、この「後述」とはどういう意味でしょうか。

また、「後記」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「後述」「後記」の違いを分かりやすく説明していきます。

「後述」とは?

「後述」とは、文字通り、「後で記述します」ということを表す言葉です。

この時の「後」とは文字通り「のちに」ということで、「述」は記述あるいは述べるという意味になります。


「後記」とは?

「後記」とは、文字通り、「後で記述したもの」と言うことを表す言葉です。

別の言葉で言えば「あとがき」と表現されます。

最も頻繁に使われる熟語としては「編集後記」というものがあります。


「後述」と「後記」の違い

「後述」「後記」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、「後ほど記述」ということを言いたいという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、その時点ですでに記述されているのが「後記」であり、まだ記述されていないのが「後述」ということになります。

つまり、「詳しい内容は後述します」の場合は、それを書いた時にはまだその内容に関して記述していないのに対して、「編集後記」の文章は、それを書いているのが本文より後なだけで、その文章自体はすでに記述されています。

なぜこのような違いが現れたかに関してはよくわかっていませんが、「記」という文字自体に「書かれたもの」という意味があることにも関係していることは容易に想像できます。

「後述」の例文

・『この件での対応に関しては後述します』
・『後述している表現を見ていただければわかりやすいでしょう』

「後記」の例文

・『多くの雑誌の最後には編集後記というページがあります』
・『ここで、関係のない話題に関しては後記にて述べています』

まとめ

この記事では、「後述」「後記」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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