この記事では、「恩情」と「厚情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恩情」とは?
恩情は、おんじょうと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、人から受ける感謝の気持ちが生じる行為といった意味を持っている恩の漢字に、心とか思いやり等の意味を有する情の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から恩情は、情け深い心や慈しみの心を示すのです。
より具体的には、目上の人物から与えられる情け深い心という意味で用いられる言葉となっています。
「厚情」とは?
厚情は、こうじょうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、豊かであるとかあついといった意味の厚の漢字に、なさけや気持ちといった意味がある情の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ厚情は、人情が厚いという意味を表すのです。
特に相手から非常に良くして貰った時に、ご厚情を賜り、といった表現で感謝を伝えたりします。
「恩情」と「厚情」の違い
「恩情」と「厚情」の違いを、分かりやすく解説します。
恩情と厚情の漢字表記を並べて見比べを実行してみると、最初の漢字が恩と厚という違いがある事に気付けるものです。
所が後に続くのは同じ情の漢字であり、似た様な意味を持っているのでごっちゃになる人が珍しくありません。
とはいえ意味のニュアンスには違いがあり、恩情は情け深い心、という意味を示すのです。
もう一方の厚情は、心からの深い思いやりの気持ちを表します。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字が存在しているだけでなく、指し示す意味には似ている部分があるのです。
ただし意味合いは似ていても、ニュアンスには相違点があるのでそこを把握すれば、問題なく使い分けを行う事が出来ます。
ちなみに恩情は、目上の人物から与えられる情け深い心という意味で用いられる言葉です。
対する厚情は、手厚い情けや深い思いやりの気持ちといった意味に使われています。