この記事では、「恒常的」と「日常的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恒常的」とは?
恒常的とは、物事の様子が常に変わらず一定であることをいいます。
恒常的の「恒」は変化がないことを表す漢字で、「常」もいつも同じ状態が続くことを表す漢字です。
恒常は似た意味の漢字を重ねることで、よりその意味を強調しています。
硬い表現なので日常会話で使われることは少ないのですが、ビジネスシーン等ではよく使われている表現です。
「日常的」とは?
日常的とは、普段からよくあるさまや毎日のように繰り返されるさまのことをいいます。
普段通りであることを表現する言葉です。
毎日のように起こっていて、いつも変わらないことが日常になります。
「的」を付け加えることで、そういった性質を持つものという意味になります。
「恒常的」と「日常的」の違い
恒常的も日常的も、変わらないさまや繰り返されるさまを表す言葉になります。
恒常的は変化がないというニュアンスが強く、日常的は毎日繰り返されるというニュアンスが強いです。
また、日常的は生活に密着した場面で使用されています。
恒常的は日常的よりも堅い表現になるので、普段の会話で使われることはあまりありません。
日常的は普段の会話でも使用します。
「恒常的」の例文
・『恒常的に発生するトラブルに対処しなければならない』
・『今回発覚した不正はずっと前から恒常的に行われてきた』
・『対策はしているけれど恒常的な人手不足はなかなか解消しない』
「日常的」の例文
・『祖父は夕方になると日常的に散歩に出かける』
・『両親がクラシック音楽を好きだったので私も日常的に聴いていた』
・『彼女はフランス生まれだけれど日常的に使うのは英語だ』
まとめ
恒常的は変化がないという意味が強く、日常的は毎日繰り返されるという意味が強いです。
生活に密着した場面で使用するのが日常的で、恒常的はビジネスシーン等で使われることが多い硬い表現の言葉になります。