この記事では、「さよなら」と「さようなら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「さよなら」とは?
「さようなら」が時代とともに変化したものが「さよなら」で、相手とお別れする際の挨拶言葉です。
日常的によく使われ、語感の良さから歌詞としてもよく用いられます。
「さよなら」のニュアンスも様々で、いつでも会える「さよなら」と、二度と会えないことを予感させる「さよなら」があります。
例えば、授業が終わった後の「さよなら」は、また明日みんなと会えますが、死別の「さよなら」は二度と会うことは出来ません。
また、物語の展開や、前後の文脈でも、それらを感じ取ることができるでしょう。
「さようなら」とは?
「さようなら」は古くから使われている別れの際の挨拶言葉です。
漢字で「左様なら」と表記されていたことから意味合いを紐解くと、「左様」は「そのようであれば」「それならば」「そのとおり」といった意味があり、相手との会話の中で「左様であればこれにて失礼いたします」のようなニュアンスで使われることから、「それでは、お別れといたしましょう」という意味の言葉として使われるようになったことがわかります。
また、類語として「然らば(しからば)」があります。
「さよなら」と「さようなら」の違い
「さよなら」と「さようなら」は、どちらも別れの挨拶で使われる言葉で、「左様なら」に由来しています。
「左様なら」は、「それならば」といった意味合いを持つことから、会話の「ひと区切り」を感じさせます。
例えば、「左様ならば、またの機会に」「左様ならこれにて」「左様とあらばすぐに行かねば」のように、区切りや場面展開をイメージさせるフレーズも多いものです。
このことから、「左様なら」がひらがな表記で「さようなら」と一般的に用いられるようになり、語感の良さや歯切れよさ、時代の流れなどによって「さよなら」へと変化したと考えられています。
まとめ
いかがでしたか。
「さよなら」と「さようなら」は、同じ意味の言葉です。
「左様」という昔の言葉から時代とともに変化した「さよなら」は、流行歌の歌詞になるほど、一般的な言葉として親しまれています。