この記事では、「ご査収の程」と「ご高覧の程」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご査収の程」とは?
「ご査収の程」は「ごさしゅうのほど」と読みます。
意味は、「こちらから差し出したものを、相手がよく確かめて受け取ることの丁寧な表現」です。
書類や品物を受け渡す時に、誤りや漏れなどがないかひととおり確認してから受け取ることを表します。
「ご査収の程」の言葉の使い方
「ご査収の程」はビジネス用語として、後に「よろしくお願いいたします」など、お願いする語を伴って使われます。
「ご査収」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「査収」は「金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること」という意味、「の」は接続詞、「程」は「言葉の意味を遠回しにする語」で、「確かめて欲しい」とお願いする意味をやわらげています。
基本的に、取り引きに関するもので、こちら側から差し出したものに添えて使われる表現です。
「ご高覧の程」とは?
「ご高覧の程」は「ごこうらんのほど」と読みます。
意味は、「こちらから差し出したものを、相手がひととおり読むことの丁寧な表現」です。
目上の人が、書類や書籍などに目を通すことを表します。
「ご高覧の程」の言葉の使い方
「ご高覧の程」はビジネス用語として、後に「よろしくお願いいたします」など、お願いする語を伴って使われます。
「ご高覧」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「高覧」は「相手を敬って、その人が見ることをいう語」という意味、「の程」を付けることで、「読んで欲しい」とお願いする意味をやわらげています。
基本的に、会話ではなく文章で使われる言葉です。
「ご査収の程」と「ご高覧の程」の違い
「ご査収の程」は「こちらから差し出したものを、相手がよく確かめて受け取ることの敬語表現」です。
「ご高覧の程」は「こちらから差し出したものを、相手がひととおり読むことの敬語表現」です。
まとめ
今回は「ご査収の程」と「ご高覧の程」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。
