この記事では、「更迭」と「クビ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「更迭」とは?
「更迭」は「こうてつ」と読みます。
意味は、「組織の重要や地にある人を解任して、他の人を登用すること」です。
重要な役職の人事を入れ替えることを表します。
交替させられた人は、辞職させられるのではなく、他の役職を与えられますが、降格になります。
「更迭」の言葉の使い方
「更迭」はビジネス用語・政治用語として「更迭する・した」「更迭される」などと使われます。
「更」は「さら(に)」とも読み「新しいものと入れかわる」という意味、「迭」は「入れかわる」「抜けて他のものとかわる」という意味、「更迭」で「重要な地位を外して、他の人と入れ替えること」になります。
基本的に、その役職を退くことであり、解雇される訳ではありません。
「クビ」とは?
「クビ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「脊椎動物の頭と胴をつないでいる部分」という意味です。
2つ目は転じて「今就いている職を辞めさせること、労働契約を解除すること」という意味です。
「クビ」の言葉の使い方
「クビ」は名詞・形容動詞として「クビだ・である」「クビにする」「クビにされる」などと使われます。
「クビ」は「首」と書き、日本の古典芸能「人形浄瑠璃」で使われていた言葉が由来とされています。
人形浄瑠璃では、演目が変わると、それまで使っていた人形の首を付け替えて使い回していました。
ここから、「役割を終えた人形の首を取ること」、転じて「役に立たない人の首を切ること」として使われる様になりました。
こちらは労働契約を打ち切り、解雇する時に使われます。
「更迭」と「クビ」の違い
「更迭」は「重要な地位を外して、他の人と入れ替えること、解雇される訳ではない」です。
「クビ」が「今就いている職を辞めさせること、労働契約を打ち切り解雇すること」です。
まとめ
今回は「更迭」と「クビ」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。