この記事では、「ミイラ取りがミイラになる」と「人捕る亀が人に捕られる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミイラ取りがミイラになる」とは?
行方が分からない人を捜しに行ったというのに、逆に自分が捜索される側になってしまうといった意味で使われているのが「ミイラ取りがミイラになる」【ミイラとりがミイラになる】です。
このような意味から職場では気難しい人を説得しようと話をした側が、反対に説教されてしまい、長々と説法される立場になるといった状況でも使われています。
「人捕る亀が人に捕られる」とは?
自ら人に怪我を負わせれば、同じように害を受けてしまうという意味がある言葉を「人捕る亀が人に捕られる」【ひととるかめがひとにとられる】といいます。
由来としては、大亀が人を食べてやろうと構えていると、反対に人に捕まったところから、害を与えようとたくらむのは注意した方がいいという意味になる言葉です。
「ミイラ取りがミイラになる」と「人捕る亀が人に捕られる」の違い
「ミイラ取りがミイラになる」と「人捕る亀が人に捕られる」の違いを、分かりやすく解説します。
不老長寿として使われていたミイラに塗る防腐剤をとりに行った者が道に迷ってしまい、人に捜される者になってしまうといった意味がある言葉を「ミイラ取りがミイラになる」です。
このような意味から、ミイラにならないよう注意しろと人に伝えることわざになるわけです。
もう一方の「人捕る亀が人に捕られる」は、人に害を与えようとたくらめば、いつか自分にも相手から痛手をくらう恐れがあるという意味で使われています。
「ミイラ取りがミイラになる」の例文
・『騙してはお金を奪うはずが、ミイラ取りがミイラになった』
・『ミイラ取りがミイラになるのを避けるため、何をするか検討した』
「人捕る亀が人に捕られる」の例文
・『人捕る亀が人に捕られた兄は、社長から平社員に降格した』
・『不倫した夫が妻にはめられて、人捕る亀が人に捕られる』
まとめ
意味を知ればまったく違うことわざを取り上げてみました。
この2つの言葉はどのような場面で使えばより意味が通じるようになるか知り、使いこなすといいでしょう。