「適材適所」と「黜陟幽明」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「適材適所」と「黜陟幽明」の違いとは?違い

この記事では、「適材適所」「黜陟幽明」の違いを分かりやすく説明していきます。

「適材適所」とは?

適材適所は、てきざいてきしょと読むのが正解な言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、適した才能を持つ人という意味の適材の漢字に、適した地位とか任務といった意味がある適所の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ適材適所は、その人の能力や性格に合う地位とか仕事を与える事を表すのです。

特に、人事等のビジネスシーンで使われる事が多い言葉となっています。


「黜陟幽明」とは?

黜陟幽明は、ちょっちょくゆうめいと読むべき言葉です。

漢字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、功績の有無により官位を上げ下げするという意味を持っている黜陟の漢字に、暗愚と賢明という意味を有している幽明の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。

以上の事から黜陟幽明は、正しい基準で人材を登用するという意味を示すのです。

暗愚な者を避けて賢明なものを登用する、という意味合いでこの黜陟幽明は用いられています。


「適材適所」と「黜陟幽明」の違い

適材適所と黜陟幽明の漢字表記を並べて見比べを実行してみると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士であると気付けるものです。

所がどちらも能力に見合った地位につける、という意味で、人材を登用する際に使用される言葉となっています。

表現する意味としては似ていますが、黜陟幽明は難解な漢字が駆使されている事でも分かる通り、多くの人にとって余り馴染みがない言葉です。

一方の適材適所の方は、一般的にも多く駆使される言葉であるため、迷ったら適材適所を使った方が意味は通じ易いと言えます。

まとめ

2つの言葉は、使用している漢字も読み方も全然違っているものです。

ですがどちらも、適した地位につける、という同じ様な意味を指し示す言葉となっています。

ただし認知度に大きな違いがあり、適材適所は日常的に多く使用されている言葉であり、認知度は高めです。

対する黜陟幽明は、難解な言葉であるが故に使用頻度も認知度も低いので、一般的には意味が通じ難い言葉となっています。

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