この記事では、「せっつかれる」と「せっつく」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「せっつかれる」とは?
漢字で責付かれると書いて「せっつかれる」と読み、急いで仕事してほしいと相手から催促されるとき使う言葉です。
相手から早く仕事をやってもらいたいと頼まれるときに使う言葉であり、甲州では急な用件であると受け取ってはなるべく急いで物事に取り掛かります。
ただ、中にはうっとうしいと感じてその場から逃げる人もいるのです。
「せっつく」とは?
急いでやってもらいたいと思う気持ちを伝える言葉が「せっつく」です。
漢字では責付くと書き、これを音変化させた甲州弁になります。
とにかく急いで仕事して書類を仕上げて欲しいと思うときに使ったり、何度もしつこく催促しては実行させようとする場面で使う言葉です。
使い方としては、「せっつくと、ようやく部下は作業に取り掛かった」とかなり相手に何度も催促する行為を指します。
「せっつかれる」と「せっつく」の違い
「せっつかれる」と「せっつく」の違いを、分かりやすく解説します。
相手から早くやれとせかされる状況を表す言葉を「せっつかれる」といいます。
自分の方からせかすのではなく、仕事して欲しいと何度も相手からはやし立てられる状況で使うわけです。
もう一方の「せっつく」は乗り気ではない人をその気にさせるため、しつこく何度も催促する行為を指します。
元々はお金を催促するという意味の「ぜにょおせっつく」という意味の方言からきていて、早くするよう促す際に使われている言葉です。
「せっつかれる」の例文
・『部長にせっつかれた部下はようやく仕事を始めた』
・『先輩にせっつかれた後輩は重い腰を上げて練習を始めた』
「せっつく」の例文
・『作業に取り掛からない工員にせっつくと仕事を始めた』
・『せっつかれた男性職員はやっと受付の窓口を開けた』
まとめ
同じ甲州弁ではありますが、自分の方から相手をせかすか、せかされるとの違いがあります。
どのような状況で使えばいいか、自分なりに使い方に工夫してみるといいでしょう。