この記事では、「飽和状態」と「満杯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「飽和状態」とは?
含むことができる最大限度に達して、それ以上含む余裕がない状態のことです。
「飽和」には、含むことができる最大限度に達して、それ以上の余地がないことという意味があります。
水に塩を入れて溶かします。
ある程度の量までは塩が溶けますが、一定の量になるとそれ以上溶けなくなります。
この溶ける限界の量に達した状態をいう言葉です。
状態を意味する言葉で、どれくらい溶けているかその量を意味する言葉ではありません。
また、ビジネスの場では、それ以上入る余地がない状態をいいます。
「満杯」とは?
この言葉には2つの意味があります。
1つは、容器がいっぱいになることです。
コップに水を入れます。
コップの大きさには限界があるので、その限界を超えるとそれ以上入れることができません。
コップのフチまで水を入れたら「満杯」といいます。
冷蔵庫も入れられる量が限られています。
いろいろな食料品を入れて、もうこれ以上入らないことが「満杯」が意味するものです。
もう一つの意味は、一定の場所や施設に入る人がいっぱいになること、予定した数量に達することです。
映画館の席の数は限られています。
すべての席が埋まった状態が、この言葉が意味するものです。
「飽和状態」と「満杯」の違い
「飽和状態」と「満杯」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は、これ以上含む余地のない状態をいいます。
液体のことでいうと、これ以上物質を溶かすことができない状態を指します。
後者は、容器や施設などがいっぱいになることです。
満ちていることをいう言葉です。
「冷蔵庫の中は満杯」とはいいますが、「冷蔵庫の中は飽和状態」とは一般的にはいいません。
コップのフチまで水を入れた状態は「満杯」といいますが、これを「飽和状態」とはいいません。
まとめ
一方は、それ以上含む余地のない状態を意味しており、もう一方は空間や施設などがいっぱいになることをいいます。