この記事では、「衒い」と「外連」の違いを分かりやすく説明していきます。
「衒(てら)い」とは?
「衒い」とは「自分の才能や能力を見せびらかせること」や「才能や能力があるように振る舞うこと」を意味する言葉です。
「衒い」の使い方
「衒い」は名詞として使われています。
「外連(けれん)」とは?
「外連」とは「芸における本道から外れ、見た目本位の奇抜さを狙った演出」や「放れ業」や「早変わり」、「宙返り」、「誤魔化しやハッタリ」を意味する言葉です。
「外連」の使い方
「外連」は名詞として使われています。
「衒い」と「外連」の違い
「衒い」は「自分の才能や能力を見せびらかせること」や「才能や能力があるように振る舞うこと」、つまり、自分の内面のステータスを見せびらかしたり、あたかも高いステータスを持つように振る舞うことというニュアンスを含んでいます。
対して、「外連」が主に意味するところは「見ていて派手な演出」や「見た目や外見に関する誤魔化しやハッタリ」、つまり、外面を実態よりも大きく見せることというニュアンスが含まれています。
「衒い」の例文
・『彼の言動には衒いがないため、多くの人が親しみを持って接している』
・『衒いのあることばかりを口にするので、彼女の評価はあまり高くないようだ』
・『このアーティストの楽曲は奇を衒い過ぎているところがあるので、一部のファンからは支持されているが、大衆受けはしていないようだ』
「外連」の例文
・『彼の自分を大きく見せようとする大袈裟な振る舞いには外連さを感じざるを得なかった』
・『宣伝文句ばかりが派手だったため、このドラマはどこか外連な感じがした』
・『敵を計略に陥れるために、この武将はあえて外連な振る舞いをしたそうだ』
まとめ
「衒い」は主に内面を大きく見せようとすること、「外連」は主に外面を大きく見せようとすることという意味合いを表す言葉ということでした。