「思わしくない」と「芳しくない」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「思わしくない」と「芳しくない」の違いとは?違い

似たような意味の言葉として「思わしくない」「芳しくない」があります。

この2つはどう使い分ければいいのでしょうか。

この記事では、「思わしくない」「芳しくない」の違いを分かりやすく説明していきます。

「思わしくない」とは?

「思わしくない」とは、「思っていたほど良くない」という意味の言葉です。

望ましく好ましいと思える良い状態のことを「思わしい」といいます。

「思わしくない」「思わしい」に打ち消しを意味する「ない」が付いた言葉で思わしくないこと、つまり「望ましいものではなく好ましくない悪い状態」を意味する言葉です。

はっきり悪いと口にするのがはばかられる時に使う婉曲的な表現です。


「芳しくない」とは?

「芳しくない」とは、「肯定できず好ましくない」という意味で使われる言葉です。

「芳しい」に打ち消しの「ない」が付いた言葉です。

「芳しい」は本来香りの良さを表しますが、香りが優れていることから転じて「立派である」「好ましい」など物事を肯定的に評価する意味で使われます。

「芳しくない」は肯定的に評価できない様子、つまり悪い状態を表す場合に用いられる表現です。

はっきり良くないと断言すると角が立つ状況で使われる遠回しな言い方です。


「思わしくない」と「芳しくない」の違い

「思わしくない」「芳しくない」の違いを、分かりやすく解説します。

「思わしくない」「芳しくない」はどちらも悪い様子を遠回しに表す婉曲表現で意味に大きな違いはありません。

思っていたよりも良くない様子を表す主観的な言い方が「思わしくない」で、基準と照らし合わせて判断すると良いとは言えない客観的な言い方が「芳しくない」という区別されます。

一般的には主観的な「思わしくない」よりも客観的な「芳しくない」のほうが悪さの程度が深刻でより良くない状況に対して使います。

まとめ

「思わしくない」「芳しくない」は言葉の意味だけならほぼ同じですがニュアンスが異なります。

状況に応じてふさわしい表現を使ってください。

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