「味を占める」と「株を守りて兎を待つ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「味を占める」と「株を守りて兎を待つ」の違いとは?違い

この記事では、「味を占める」「株を守りて兎を待つ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「味を占める」とは?

物事がうまくいったとき、その妙味を得た人はまた同じようにうまみを得ようとすることを「味を占める」【あじをしめる】といいます。

例えば、人を騙しては大金を得た快感が忘れられず、また同様に人を罠にはめてみたいと思うのです。

この言葉は期待するといった意味の「味」と、手に入れるという意味合いがある「占める」を掛け合わせた言葉になります。


「株を守りて兎を待つ」とは?

昔の考え方に拘り続けて、前進しない人のことを「株を守りて兎を待つ」【かぶをまもりてうさぎをまつ】といいます。

いつまでも同じ株を守るためそこにい続けては兎が来るのを待つ人は、古い考えにいつまでも拘ってしまうため新しい文化や考え方を受け入れられないという意味が含まれている言葉です。

このことから、うまくいったところが忘れられず、また同じように成功してみようとします。


「味を占める」と「株を守りて兎を待つ」の違い

「味を占める」「株を守りて兎を待つ」の違いを、分かりやすく解説します。

過去に体験した良いと感じる味を思い出し、また同じように期待することを「味を占める」といいます。

もう一方の「株を守りて兎を待つ」は、偶然にも良い事があったとき人はもう一度そのときの快感をまた得ようと期待しては同じ場所で待ち続けてしまい、新しいことを柔軟に受け入れられないのです。

職場でも過去の栄光に拘り続けて、新しいやり方を受け入れようとしない人の様を指します。

「味を占める」の例文

・『言いくるめて物を貰った友人は味を占めて、また人を騙した』
・『賭け事で勝った過去に味を占める兄が家の金を注ぎ込んだ』

「株を守りて兎を待つ」の例文

・『株を守りて兎を待つ弟は何事にも素早く対応できない』
・『株を守りて兎を待つ友人は、服も発想も冴えない』

まとめ

似た意味を持つ言葉を取り上げましたが使い方に違いがあります。

どのような場面で使えばいいか調べて、使いこなしてみましょう。

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