「イマジナリーフレンド」と「多重人格」では何が違うのでしょうか。
この記事では、「イマジナリーフレンド」と「多重人格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イマジナリーフレンド」とは?
「イマジナリーフレンド」とは、「想像で作られた空想の友達」のことです。
自分の頭の中であたかも友達に話しかけるように架空の存在に対して話しかけることで作り上げられる実際には存在しない頭の中だけにいる友達を意味します。
幼児期から児童期に見られる特有の心理現象です。
頭の中で設定した架空の存在に対して友達に話しかけるように何度も対話を繰り返すことで本当にそのような友達が存在しているかのように認識し、会話したり一緒に遊んだりなど実在感を伴って機能するようになった空想上の友達を表す言葉です。
「多重人格」とは?
「多重人格」とは、「一人の人間に複数の人格が出現する心理症状」のことです。
個人として認められる独立した一つの精神のことを「人格」といいます。
肉体は一つの人格のみと結びつきますが、本来一つであるはずの人格が複数現れる現象が「多重人格」です。
本来の人格とは切り離された全く別の記憶や感情を有する人格が現れる心理症状の一種で、現在は「解離性同一性障害」と呼ばれています。
「イマジナリーフレンド」と「多重人格」の違い
「イマジナリーフレンド」と「多重人格」の違いを、分かりやすく解説します。
「イマジナリーフレンド」は心の中に自らの願望で生み出した友人であり本人のみが存在を認識しています。
人によっては会話できたり無意識のうちに声が聞こえたりすることもあり自分の中にだけ存在しているものの自分とは明確な別人として認識される存在です。
「多重人格」は肉体と強く結びつきコントロールする人格が複数存在する状態を指します。
元の主人格とは異なる存在ですが他人ではなく本人の人格として現れます。
心の中に現れる他人が「イマジナリーフレンド」で心の中に現れる別の自分が「多重人格」です。
まとめ
「イマジナリーフレンド」と「多重人格」では認識が全く違います。
心の中の存在をどのように認識しているのかを基準に区別してください。