この記事では、「高じる」と「講じる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「高じる」とは?
「高じる」は、高じると読み、「物事がはなはだしい状態になっていくこと」という意味合いの言葉です。
分かりやすい言い方にすると、「高まる」と表現することもできそうです。
例えば、「彼の怒りが高じると、周囲に緊張が走るだろう」といった場面を言い表すことができます。
文章などにおいては、「高じて」が用いられることも多く、「徐々に高ぶっていく様子」として活用されます。
また、「病気」や症状などが次第に悪化していく様子についても「高じる」を用いる場合があります。
「講じる」とは?
「講じる」は「こうじる」と読み、「問題を解決するための方法や手段を考えそれを実行すること」という意味の言葉です。
主に、公的な文書や文脈において用いられています。
「講」は、「言葉」を「組み上げる」という意味合いの文字から成り立っていることから、「説明する」や「論じる」、また「話し合って解決する」といったニュアンスから「和解する」という意味合いも持っています。
「高じる」と「講じる」の違い
「高じる」と「講じる」は、どちらも「こうじる」と読むため音感が類似していますが、意味に違いがあります。
「高じる」は、「高じて」や「高まって」、あるいは「高ぶって」といった表現に置き換えることができる言葉です。
一方の「講じて」は、「適切な処置を講じる」といった表現で公的文書などにおいてよく用いられています。
また、「講」の文字のニュアンスから、「講師」、「講演」、「講義」といった熟語でよく見聞きするため、「言葉」に関する意味合いであることが分かります。
まとめ
いかがでしたか。
「高じる」と「講じる」は、どちらも「こうじる」と読むため、話し言葉として用いる際には注意が必要になります。
意味合いとしては違いがあるため、それぞれの場面に応じた使い方があることが分かります。