「かしく」と「あらあらかしこ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「かしく」と「あらあらかしこ」の違いとは?違い

この記事では、「かしく」「あらあらかしこ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「かしく」とは?

「かしく」とは恐れ多いや恐れ慎む、恐縮ですというような意味をもつ手紙の結びの言葉です。

少し古い時代に女性が手紙の結びとして使っていたかしこという言葉がありますが、それの形が変わったものがかしくになります。

そのため意味も使い方もかしこと同じです。

手紙の結語としての意味を正確に言えばかしくの3文字だけで恐縮ですがこれで失礼しますという意味であり、失礼しますという部分は省略して使用されます。


「あらあらかしこ」とは?

「あらあらかしこ」とは丁寧な文章でなくて恐縮ですという意味をもつ手紙の結びの言葉です。

かしこはかしくと同じく恐れ多いや恐縮という意味の言葉ですが、あらあらかしこは粗々つまり粗略な文章であることを恐縮しています。

日常的な手紙に使われることは多くなく、何か不幸があったことを知らせる手紙で、その不幸のせいで忙しかったりいつも通りに考えられなかったりで丁寧な文章を書けなくて申し訳ないというような意味合いで使われることの多い言葉です。


「かしく」と「あらあらかしこ」の違い

「かしく」「あらあらかしこ」の違いを、分かりやすく解説します。

恐縮ですという意味のかしこが変形した結語が「かしく」で、粗略な文章で恐縮ですという意味の結語が「あらあらかしこ」です。

「かしく」はこれで文章を終えて失礼することに恐縮していますが、「あらあらかしこ」はちゃんと考えた丁寧な文章でないことを恐縮しています。

まとめ

どちらもかしこみたいな言葉がついてるので同じような言葉かと思われますが、「かしく」「あらあらかしこ」では意味が結構違っているので手紙によって使い分けが必要です。

日常的で一般的な手紙なら話を打ち切って失礼することを恐縮する「かしく」でよいですが、「あらあらかしこ」は疎略であまり考えられていない文章であることを恐縮する言葉なので使い所はそれほど多くないでしょう。

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