この記事では、「黎明期」と「過渡期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黎明期」とは?
「黎明期」は「れいめいき」と読みます。
意味は、「新しい時代・文化などが、まさに始まろうとする時のこと」です。
ある分野で全く新しいものごとが立ち上げられたり、生まれた直後の状態を表します。
「黎明期」の言葉の使い方
「黎明期」は名詞・形容動詞として「黎明期だ・である」「アニメの黎明期」などと使われます。
「黎」は「青黒い色」「暗い」という意味、「明」は「あか(るい)」とも読み光があってはっきり見える」から転じて「夜が明ける」という意味、「期」は「区切られた一定の時間」という意味、「黎明期」で「夜明けの暗い時間」から転じて「ものごとが始まろうとする時期のこと」になります。
基本的に、まだそのものごとが確立しておらず、試行錯誤する時代に使われます。
「過渡期」とは?
「過渡期」は「かとき」と読みます。
意味は「古いものから新しいものへと移り変わっていく途中の時期」です。
今まであったものが次第に新しいものに変わっていき、最終的に新しいものが主流になる流れのなかで、丁度切り替わる状態のことです。
「過渡期」の言葉の使い方
「過渡期」は名詞・形容動詞として「過渡期だ・である」「歴史の過渡期」などと使われます。
「過」は「す(ぎる)」とも読み「通り過ぎる」「時間がたつ」「ある範囲や基準を超える」という意味、「渡」は「わた(る)」とも読み「向こうへ移動する」という意味、「期」は「区切られた一定の時間」という意味、「過渡期」で「ものごとが移り変わって行く時期のこと」になります。
基本的に、あるひとつのものが終わり、新しいものへ切り替わっていく時代に使われます。
「黎明期」と「過渡期」の違い
「黎明期」は「夜明けの暗い時間」から転じて「ものごとが始まろうとする時期のこと」です。
「過渡期」は「ものごとが移り変わって行く時期のこと」です。
まとめ
今回は「黎明期」と「過渡期」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。